白を書く

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こんにちは

こんにちは。しゅんです。
今回は私が小さいころからやってきた書道についてお話しします。

叔母の教え

書道は筆、墨、半紙を使って文字を書くことで
日本人の誰もが小学校、中学校で一度は経験しているのではないでしょうか。
私が書道をし始めたのは幼稚園のころからですが、
書道を楽しいと思ったのは叔母が先生になったころからです。

叔母の教え方はとにかく『見る』ことを大切にしていました。
手本をじっくり見る。書いては手本と自分が書いたものを比べて見る。
一筆、一画書くごとに見る。
これをすごく大切にしていました。

見るということ

叔母は水彩画、水墨画、スケッチにデッサンと絵も描く人でしたが
その時にも見ることを大切にしていました。
日ごろ自分が見ているものは、実物そのものではなく、
イメージや思い込みが多く反映されています。
例えば人を描くときの輪郭。
輪郭には線はありませんが背景との境界線として線を引きます。
また、人の顔は左右対称にはなっていません。
どちらが大きい、長い、曲がっているといったことは
丁寧に見ようとして見ないと描くことはできません。
手癖で何となく描いていることも多いにあります。

そういった癖をつけさせないためにもよく『見る』ことを教えていました。
それは今でも大切にしていることで
書道や絵を描くときだけではなく、日常生活でも非常に大切だと思う瞬間があります。
昨日会った人の顔はどんな顔だったか。どんな髪型でどんな表情で、何色の服を着て
靴をはいて、どんな時に笑ったか。
実際に見ているようで見ていないことも多いのではないでしょうか。

白を書く

書道のコンクールで入賞したとき、審査委員長の方の講評で非常に印象に残った言葉がありました。
「書道というのは白い半紙の上に黒い墨で書くものです。
皆さんが必死になってどこにどんな黒を描くかを考えていると思いますが、
見る人は黒だけを見ているのではありません。黒と白両方を見ています。
黒い墨で書きますがどのように白を残すか。
これを考えられるともっと書道が面白く、深く感じられるようになりますよ。」

この言葉は当たり前なようで当時の私には全く気づきもしないことでした。
良く見なさいと教えてもらって見ていたつもりですが、
黒しか見ていなかったということに気づくきっかけになりました。

最後に

慌ただしく時間が過ぎていく日々ですが、
ときには墨をすり、心を落ち着けて書く日も作りたいですね。

まだまだきちんと、丁寧に、よく見ることを意識し続けることはできませんが、
日常生活でも相手をよく見る。自分自身をよく見る。ことを大切にしていきます。

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